「竣工写真ではこの家が全部写っていない気がするので、ご家族が暮らしている写真を撮って贈りたいんです」と建築家さんからのオーダー。
写真館にとって初めての建築写真!?依頼。
若干の緊張・・を持ってのお打合せを進める中、もしこんな風に自分の住処を作っていけるなら、なんて幸せで心強いパートナーシップだろうと、施主さんと建築家さんたちのやり取りを見つめていました。
最後には、家の写真を撮るのだけど、この空間に息づく”家と人のいい関係”という、あったかいものを撮るんだなと思えていました。
建築家さんたちの思いから、設計されていくひとつひとつ。ご家族がそのひとつひとつに喜びを感じて、我が家をもっと好きになる、暮らしたくなる。
大切にされていく空間を丁寧に丁寧に見わたしている建築家さんたちと、ご家族の会話。
「この家に住んでから、休みの日に家でゆっくりすることが多くなりました。もう最初から暮らしやすいんです。」
おやつの時間に参加させていただきながら、庭から入ってくる光と柔らかい風に、私も最初から緩んで仕方ありません。。。
お互いの思いで家族のようにつながってる2組の作った家。家系図みたいに撮れればと。
そこで建築家さんたちも一緒に入って撮りましょうと提案させていただきました。(えーー?!と言いながらも、嬉しそうで良かった!)
にぎやかな写真のお披露目の後に「やっと全部納品できた気がするー」と言って、建築家さんがずっと写真を見つめていた風景が私にとっては忘れられません。
これからもいい予感しかしない、家族と新居の記念写真です。
撮影日:2017年 3月12日 場所:ご家族の新居 家を建てるということは、大きな買い物というけれど、その意味がわかったような気がします。本当に唯一の大きな物語だなと思って撮っていました。
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