写真はどちらかというとキライだった女性が、おなかにいる赤ちゃんが動いた時に新しい命の存在をしっかり感じて、「今、この家族を撮りたい、、」と思ったのが始まりでした。
オーダーは2人で最後の写真、3人で最初の写真。
最初はスタジオでと思っていたのに、2人が出会った時と同じく、話はとんとんと進んで、導かれるように、離れることのできない善福寺公園へ。
そして、男性は超!がつく雨男。撮影日は気合いが入りすぎて、十数年ぶりの大雪になってしまい(笑うしかない!!!)、もちろん用意していたお天気予備日に。
こんな公園見たことない、というくらい真っ白のなか、ふと差した光に表情もさらに緩んで、まだ沈黙している早咲きの桜に寄りながら「この桜が咲く頃には、産まれてるね」と言い合う家族はとても幸せだなと、シャッターを切りました。
そして、春。桜。桜。桜。
世界が生まれ変わったかのような光。あふれる光。
清々しく微笑み合う2人の間には、パパの超雨男を押さえ込んでしまった、かわいい晴れ娘。
この写真を並べて2人は、「なんて生々しいんだろう」と。
私もそう思います。春を迎えた家族は、3人とも生まれたてのように、桜のように発光して、上気して、生きる喜びを発散しているように見えました。
ただただ素直に、うれしくって仕方ないと。
撮影日:2014年 2月10日、4月1日 場所:善福寺公園 でもやはり、娘ちゃんのいない時は、パパは雨を降らすのでした。。。
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