お父さんのお仕事の都合で、家族はいろんな土地で暮らしてきました。
お母さん曰く、子供達は新しい土地でもすっと馴染み暮らしてきたけれど、もしかしたら、転勤が多い暮らしで培われたのかもしれません、と。
次に越してきたこの街は、わかる人にはわかる映画の舞台となった土地。人情が色濃く、街も暮らす人もまるで映画そのまま。
ご近所さんとのお付き合い、伝統ある和菓子屋さんでアルバイトしたり。
大きな川沿いの土手は、昔から暮らしてきた人にも憩いの場だったでしょう。文化財も大切に守られ愛され、今も賑やかな参道。
変わらない風景と人情が残るこの街を、兄妹はとても気に入ったんだそう。「この街で暮らしたい!」
お写真のオーダーは、家族が大好きなこの街で撮影したいとのこと。
私も見覚えのある参道、そして朝があけたばかりの江戸川の土手。
自然と川の方を向いて、朝日を眺めていたご家族が良くて、そのまま撮影させていただきました。
もちろんお父さんお母さんも、この街は大好きだそうで、土手から街を臨む風景の中にあるご自宅に向かって、キリッとアングルを切っていた、お父さんの表情が忘れられません。
撮影日:2017年 12月26日 場所:柴又 帝釈天 どれだけご家族が街を気に入ってるかを話してくれるお母さんがとてもイキイキしていて可愛らしく、本当に映画に出てきそうだ!とこっそり思っていたんです。
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