ある旅先で大勢と食事をしていたら、5人のお孫さんのおじいちゃんが「本当に俺さ、最近寂しかったんだよね」と話し出しました。

お孫さんの家族に囲まれてなぜ?と思っていたら「今日まではさ、4月に奥さん亡くしたから寂しいのかと思ってたんだけど違うんだよね」と。

「もちろん奥さんいないのは寂しいよ、でも息子夫婦に孫もいて、店にはお客さん毎日来てくれるしさ(どうやら飲食店を経営されてるようでした)何がこんなに寂しいんだろうって思ってたんだよ。」

お孫さん達を眺めながら、おじいさんは続けます。

「この子達を見ててわかったんだよ。

俺はさ、朝起きたらストレッチしなきゃ、あれ食べなきゃ、仕事の用意とか、自分のやることばっかり考えてるんだよ。

この子達は例えばこうやってお昼におにぎりをたくさん目の前に広げても、まず聞くんだよね、兄弟達に。気を配るんだよ。

教えられたと思ったね、寂しくなる理由が。何人と一緒にいるとかじゃないんだよ。」

そういっておじいさんはお孫さん達と、おにぎりをほおばっていました。

話題は最近の漫画の話に移っていく中で、私も教えられたなぁと手が止まっていました。

家族の誰かのわだかまりが、家族によって、そおっと解かれてる日常ってあたりまえのことなんだけど。。。

私は、小さく感動してしまいました。そして、自分のことばっかり考えてる反省もこめて。

そんな家族の背中は、いつも誰かによりそって成り立つと思った、これは私の物語の写真です。