夜が開けて澄み渡る真っ青、八ヶ岳の麓は日が上がる程に輝いて、”八ヶ岳の思い出の場所でこれからの誓いを撮りたい”という2人にふさわしい朝。

建築にたずさわる2人が式場探しに訪れた時、美鈴池は空の青を映していて、その夜は星が圧倒的だったと聞きました。

見せてもらった2人の旅の写真には美しい風景と、それを楽しんでいる相手の姿がたっぷり。

「大きな自然の中に、ふたりがぽんと在る、 みたいな感じで撮りたい」という言葉が印象的でした。自然の中で私たちも厳かでありたいと。

建築をするひとは、世界をそう感じるんだなと、思ったんです。

水面が波立つ程の風の中、ぱっとのぞいたファインダーの向こうはものすごく静かで、ふたりは目立つということもなく、ただすっと草木と同じく、人という自然として在るように見えました。

撮影日:2014年 11月3日
場所:八ヶ岳の麓

前日までの雨の予報はなんだったんだと、朝日の眩しさに胸を撫で下ろし、晴れ男晴れ女を撮影部隊全員で褒めたたえました。