こんなに清潔で整頓された木工所は見たことない!というのが初めの印象だったハヤシ製作所。

小さい頃から木工所が遊び場で、中2の頃には先代のお父さんに図面を描いて家具を発注していたというから驚きです。

現代の大量生産が主流の木工ではあまり重要とされない、木の特性やカンナ使い、のみを研ぐこと。

一つとして同じもののない木目の美しさ、肌触り、使いやすさ、機能性、そして使う喜びを、それぞれの木材に触れ、林さんの手でひとつずつ丁寧に形にしていきます。

そこで生きるのが、木への知識と、カンナやのみ。

生みだされる家具はもちろん、道具から、廃材のひとつにまで楽しそうに説明してくれる林さんは、きっと中2の時の純粋な気持ちのままなんじゃないかと思うのです。

撮影日:2013年 7月11日
場所:ハヤシ製作所

道具のひとつまでもが愛されていて、配置され、しまわれているだけなのに美しい工房でした。